今年も8月18日(金)、19日(土)の2日間に渡り、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZOが開催されます。2日目はオールナイト開催で、会場も昨年までと同様、北海道石狩湾新港内の広大な大地です。美しい朝焼けを眺めながら、念願であった朝日を迎え入れる事が出来た1999年から、太陽は昇らずとも、過去に例のない程暖かい気温のまま朝を迎えた2005年まで。どの年も感動のステージとともに皆さんの心の中に焼きついていることでしょう。
早いもので、今年はもう8回目となります。毎回、先のことまで考えずに、ひたすらその年の成功に向け全エネルギーを注いできました。それに協力してくれるオーディエンスのエネルギーがさらに加わることによりRSRFESは進化し、その結果が継続というレールを敷いてくれました。あらためて、これまで参加してくれたたくさんの方々に感謝を申し上げます。
1999年、RSRFESは日本の本格的なロックフェスティバルを作ることを理念として立ち上げました。翌年以降、多くのフェスと呼ばれるイベントが開催されるようになり、昨今ではブームと呼べるほどに増えました。ブームの中では「フェスティバル」と「イベント」には区別はありません。我々は決してブームを作りたいのではなくフェスティバルを作りたくて石狩の大地を選びました。そこには何もないが故の可能性があり、自由な空気がいっぱいに流れていたからです。そして、そこへ全国から集まってくるロックの響きに熱狂している若者達から、昔ロックを謳歌した世代の家族連れまでが、音楽を中心としてRSRFESでなければ感じることのできない「自由」を堪能できたならば、どんなにか素晴らしいことでしょう。
昨年は、原点回帰の年でもありました。時代の流れとともに、フェスティバルの肥大化が進んでいる今こそ、原点を見つめ直し、何か大切な物を置き去りにしてはいないかを考えました。もちろんRSRFESも大きくなっていることは確かですし、それによって弊害を感じることもあるでしょう。しかし、それらを克服し理念を貫いた先には、さらなる自由が待ち受けていることと確信しています。そしてその答えは今年のRSRFESに掛かっているのです。
今年のテーマは「緑」と「挑戦」です。
一つめの挑戦として、エリアを拡大します。また遠くなると思われるかも知れませんが、開放場所は駐車場と入場ゲートの間です。よってHEAVEN'Sテントサイトも大幅に増設し、GREEN OASISの位置も移動となります。また駐車場付キャンプサイトも場所を変更する予定です。もう一つの挑戦は、バンドオーディションを実施しようと考えています。詳細は今後発表して行きますが、この新しい取り組みが必ずやロックの未来に繋がっていくことと信じています。そして、今年は各出演者の演奏時間を増やします。具体的にはタイムテーブルを楽しみにしていただきたいのですが、SUN STAGEでは一時間が基本となる予定です。アーティスト数は多少減りますが、本物をたっぷり聴かせることがRSRFES のフェスティバルとしてのあり方だと考えます。
今年は、北海道の文化や自然の素晴らしさを、会場を通じて伝えればと考えています。毎年、来場者の約半数は北海道以外から集まってくれています。長い時間をかけて辿り着いたロッカーズ達に、もっともっと北海道を感じ取っていただきたいし、地元の方々はその良さを再認識できる。「緑」をキーワードに、楽しい空間ができたなら、どんなにか色濃い夏の思い出となるでしょう。もちろん、「緑」には環境問題や緑化運動も含まれています。大規模なフェスティバルだからこそ、一人一人の意識が重要で、重要だからこそ楽しく伝えたい。これもRSRFES のフェスティバルとしてのあり方だと思っています。
会場は現在2メートル程の雪が積もっています。4月くらいには、やっと溶けてなくなります。すると緑がどんどん濃くなっていき、7月には雑草なのに紫や黄色の花が咲きます。8月には準備にとりかかり、18,19日の開催を迎えます。今年は一緒に朝日を見たい!!SUN STAGE後方の山並みから顔を出す雄大な太陽を!!
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