ANNOUNCEMENT
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO 開催
真のロックフェスティバルに向かって

 あと、2ヶ月すると RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO の開催日がやって来ます。1999年夏、日本のロック史に名を響かせるであろう記念すべき第一回開催から、もう早いもので7年目を迎えます。
 まだまだ歴史を振り返る程の年輪には達していないかもしれませんが、最近よく立ち上げ時の事を思い出します。「イベント」と「フェスティバル」、この二つにおける理念の隔たりを確認し、夢に描いていた「日本の本格的なロックフェスティバル」に向かってひたすら前進してきたこと。開催が決定した後、北海道のただ広大な雑草しか生えていない会場に、何をどこまで用意すれば良いのだろうと悩んでいたこと。多くのロックファンに「自由」って何かを感じ取ってもらうことへの期待感と、反面「責任」も自覚してもらわなければならないことへの不安、等々。
 会場内に一晩中テントが張れる事や、朝日を迎えた終演後に昼まで会場に滞在可能なことなどは、今や当たり前のようですが、初年度実行する際には勇気と決断が必要でした。全ては、フェスティバルとは何か?を追求した結果の行動でした。しかし、はたして一回目はフェスティバルだったのでしょうか。大型野外イベントだったのかもしれません。答えはそれぞれに違いがあると思いますが、あえて言わせてもらえるなら、あの会場には未来に向かってゆくフェスティバルの空気が確実に漂っていました。その空気に乗っかってここまで辿り着けたのだと思っています。
 こうして、原点を回帰しながらも進化の宿命を背負い、ライジングサンはライジングサンオリジナルに挑戦してきました。
 今年も、幾つかの新しいことにチャレンジしようと思っています。まず一つは木曜日の駐車場開放です。昨年までは車中泊は行っていませんでしたが、せっかく早めに辿り着いたのなら、その分ゆっくり寛いでもらえればと思い開放を決めました。残念ながら何も提供は出来ませんが、当日への期待を胸にEZOの澄み切った星空を眺めて頂ければと思います。
 そして今年もライヴステージは5ヶ所に設けられ様々なロックンロールが展開されますが、昨年新たに試みたBOHEMIAN GARDENも登場し、とってもスペシャルなライヴも予定されています。さらに、コメディもファッションも映像も体験できる穴BLACK HOLEが出現します。ライジングサンは新しいアーティストに出会えることが魅力の一つです。このBLACK HOLEも、きっと新しい発見があると思います。僕にとってはこの穴もロックンロールなのです。
 挑戦と同時に毎年の反省も真摯に受け止めなければいけません。現在決定している段階では、EARTH TENTの床面を養生し片方の側面壁を取り外します。さらに、テント外からでもステージが見えるよう映像も用意する予定です。 また、FORESTテントサイトまでの舗装を拡張し、砂埃の軽減に努めます。
 いつの年も、多くの人が本当に笑顔で会場を後にしてくれます。出演者もスタッフも皆同じです。そして今年も皆さんが集まってくれることでしょう。フェスティバルが終わるとステージも、楽器も、ゴミも、すべて無くなります。でも、また翌年RISING SUN ROCK FESTIVALがやって来たならば、ポジションも役割も無関係に全ての人々が集まってくれます。RISING SUN ROCK FESTIVALだからこそ、集まってくれる。ロックフェスティバルの向かう先です。
RSRプロデューサー 山本博之

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